会長のマハビール・プンさん
2005年度ネパール事業報告
1.森林保全事業
(1)新プロジェクトを開始
外務省の支援により、パルバット郡サリジャ村とミャグディ郡ナルチャン村において、家畜飼料や薪・材木になる木を育て、住民の生活に役立つ「生活林」をつくることをめざし、住民参加による「生活林造りプロジェクト」を新たに開始しました。
> ネパール全図 > プロジェクト地 位置図
(2)既存の植林事業を縮小
約10年間にわたって支援をつづけてきた、ナンギ村・アウロ村・ティコット村・キバン村の育苗・植林事業は、森林回復によって目標を達成したため支援を縮小し、村人へのハンドオーバーを進めました。
(3)約6万本の苗木
昨年度全体で約6万本の苗木を植えました。
2.生活改善事業
(1)収入向上
収入向上を目的とした養蜂事業をすすめるために、ダウラギリ養蜂資料センターの協力を得て近代養蜂研修をおこないました。また、ラムチェ村水車の修復をおこないました。
(2)生活廃棄物処理
村の環境保全のために、生活廃棄物の分別や環境教育プログラムをナンギ村とサリジャ村でおこないました。村人からは、「ゴミに関する知識が増え、これからはできるだけプラスチック製品は使わないようにしたい」との感想がよせられました。
(3)生活基盤整備
アウロ村の下水を流す排水溝を建設しました。「汚水がまき散らされることがなくなり、とても満足しています」という感想が村人からよせられました。
キバン村の水源貯水槽の修繕とパイプラインの延長工事をおこない、村人の生活用水路を整備しました。
3.保健衛生事業
IHCの研修を受けた保健師による保健衛生講習会を開催しました。
高校生向けのHIV/AIDS啓発ワークショップおこないました。
4.教育支援事業
6年生~12年性までの生徒のべ40人に奨学金を支給しました。
ガラムディ村の学校の補習とドサレ村の学校と備品整備(机と椅子)をおこないました。机と椅子は村人自身がつくりました。
2005年度国内事業報告
1.財政基盤の強化
会費(総額1,451,000円)をご納入いただきました。夏と冬に募金キャンペーンをおこない総額1,133,548円のご寄付をいただきました。そのほか、外務省(3,989,956円)、地球にやさしいOMCカード(997,000円)、国際農林業協力・交流協会(1,899,000円)などから助成していただきました。
2.スタッフ体制
有給専従1名、有給非専従1名、インターン1~2名の少数精鋭で効率的な事務局の運営をおこないました。
3.海外開発協力事業
「生活林造りプロジェクト」の開始にともない、事務局スタッフをのべ6ヵ月間ネパールに派遣しました。また、林業専門家、生活改善専門家、マーケッティング専門家をネパールに派遣しました。
4.広報・地球市民学習
第2回代々木イベント「ネパールが代々木にやってくる」を開催しました。
ネパールサロン(月に1~2回)を開始しました。
会報シャングリラ(年4回)を発行しました。