当会は、1974年にヒマラヤ技術協力会として設立して以来、15年にわたって、ネパール国の山村で、住民が自ら参画することによる適正技術の開発・習得や、代替エネルギーの確保等についての協力活動をおこなってきた。
その経験から私たちは、地域の自然や文化が一体となった「風土」を活かしつつ、地域の人々と共通の理念にたった活動を展開することが、いかに大切であるかを痛感している。
21世紀を迎えようとするこの時代、環境問題に代表される地球規模の諸問題が深刻化し、国際機関や行政の努力だけで、これらの諸問題を解決することが極めて困難となってきている中で、ヒマラヤ保全協会が実行している「風土」を大切にした、地域住民の「参画」による問題解決がますます重要となってきている。
ヒマラヤ保全協会は、過去の良き伝統を活かしつつ、新しい時代を切り開いて、より良い地球社会を創世していくために、活動への参画を広く呼び掛けて、社会の中でより責任ある役割を担いたいと考え、ここに特定非営利活動法人を設立しようとするものである。