イベントや交流会に参加しています

 私は、NGOを知りたい、国際ボランティアを少しでも経験してみたい、そんな気持ちで 最初に参加したのが、96年夏のヒマラヤ保全協会のスタディーツアーでした。ほんの1 週間のツアーでしたが、一般の観光旅行ではなく、途上国の貧困地域の見学やホームス テイ体験は、かなり印象深いものでした。もちろん、ツアーだけで終わらせたくないと思い、ヒマラヤ保全協会の国内のイベントにも参加し、時にはボランティアとして手伝うようになりました。こうして、友人が広がりイベントに参加するのが楽しくなりまし た。
 また、ネパール以外でもフィリピンの国際協力活動に興味を持ち、フィリピンのNGO団体にも所属し、何度もフィリピン行くようになりました。現在、フィリピンの団体の活動にも 力を入れていますが、それでも、ヒマラヤ保全協会のイベントによく参加したりボ ランティアとして手伝ったりしています。これは、ヒマラヤ保全協会のメンバーがネパ ール好き、アジア好きが多く、サークル的な雰囲気もあってメンバーと会うと楽しいか らです。
 また、ヒマラヤ保全協会には、い ろんな国際協力団体(NGO及びODA関連)に関わりを持った方が出入りしており、そんな方々とお話ができるのも楽しみの一つとなっています。他の団体と比べ馴染みやすい団体だと思います。今後も私は、ヒマラヤ保全協会イベントや交流会に参加していこうと思って います。NGOのイベントに参加してみたいと思っていたら、是非ヒマラヤ保全協会のイベントに 参加してみたらいかがでしょうか。(会社員)

KJ法からはじまりました

 はじめまして。現在大学三年生です。農学部森林科学科の農山村環境学講座に在籍しています。ホームページは一年前くらいから何度か見ていました。はじめはスタディーツアーが面白そうだな、というくらいだったのですが、研究室に入ってから本格的に知りたいと思うように なりました。
 研究室とIHC(ヒマラヤ保全協会)との関わりは、KJ法にあります。先生の担当する地域調査実習の現地踏査の まとめとしてKJ法を用いてフローチャートを作る、というのがあったのです。私はKJ法って何だ?、と思い、先生から、川喜田二郎先生の発想法という著書を紹介していただきました。 本の内容はとても難しくてほとんど読めてなかったですがとにかく面白いなあとおもいまし た。そしてしばらくしてIHCの会長さんであると気づきました。
 もともとアジア地域に興味があって、昨年フィリピンに一ヶ月滞在しました。心の豊かさやゆったりした生活観にあこがれながらも、貧富の差、経済の悪循環、日本人の日常とのず れや生活意識の違いなど、問題点についてもいろいろ考えさせられました。また、フィリピ ン人と実際関わってくうちに、自分が日本人として生まれたことを不思議に感じないではい られず、国ってなんだろう、とまで考えが及びました。そして今では、国は変わっても人は人、考え方や生き方に違いがあっても言葉が通じなくても、心のつながりは人間の知や文明ではとうてい分断されない、と思うようになりました。
 ですから、日本の中山間地域問題もネパールの環境・文化保全のことも同じくらい親身に なって考えたいと思っています。(学生)

本当に役に立つ援助とは

 学生の時に環境と開発の問題に関心を持つようになり、1992年の第1回MES(山岳エコロジースクール)に参加して以来IHC(ヒマラヤ保全協会)に関わっています。何かお役に立てる事があるかもしれないと思い、IHCの理事をお引き受けしました。森林保全チームにも入っています。
 本当に役に立つ援助を行うことはとても難しい仕事だと思います。単にお金や物を支援することはその時は喜ばれても、後に続く改善にならなければ意味がありませんし、かえって依存心を育ててしまうこともあります。現地のことをよく把握することと同時に現地の改善にうまく当てはまるような技術や知識を広く集め、現地とつなげる媒介者となることがNGOの役割として重要だと思います。そういった活動は目に見えにくく、すぐに結果が出にくいのですが、支援者の皆さんにはじっくりIHCにおつきあいいただければと思います。(理事)