村人とともに(第13回 山岳エコロジースクール、ナルチャン村にて)
【会 場】JICA東京国際センター・セミナールーム 16室
> 京王新線 幡ヶ谷駅下車 徒歩8分
> 地下鉄千代田線 代々木上原下車 徒歩12分
【申込み】e-mail にてご氏名をご連絡ください。
※ どなたでも参加できます(参加無料)。
【申込先】ヒマラヤ保全協会事務局
e-mail: ihcjpn★ybb.ne.jp(★を@に変えてご送信ください)
【締切り】2012年9月20日
プログラム
(1)ビデオ上映「風と出会おう」(第4回 山岳エコロジースクールの記録)
(2)講演「移動大学から山岳エコロジースクールへ」(ヒマラヤ保全協会事務局長 田野倉達弘)
(3)参加者の声「百聞は一見にしかず」(ヒマラヤ保全協会理事 大平篤男)
解 説
(1)ビデオ上映「風と出会おう - ヒマラヤ山麓の村づくり -」
今回のヒマラヤ・ワークショップでは、ヒマラヤ保全協会の山岳エコロジースクールを記録したビデオ、「風と出会おう - ヒマラヤ山麓の村づくり -」(注1)を上映します。
ネパール・ヒマラヤ山岳エコロジースクールは、ヒマラヤ保全協会が企画する2〜3週間の環境をまなぶプログラムです。日本全国からあつまった参加者がネパール山村にホームステイし、自然とともに生きる知恵を村人と交流しながらまなびます。それは、環境と開発、日本とネパール、自分と社会についてかんがえる絶好の機会となり、「これからどう生きていけばよいか」をみずからに問いかける旅となります。どこまでもひろがる青い空、天高くそびえるうつくしい峰々のもとで育まれる心と心のつながりを紹介します。
(2)移動大学から山岳エコロジースクールへ
移動大学とは、2週間のテント生活により、フィールドワークとKJ法をまなぶセッションです。1969年の第1回移動大学から、日本国内においてのべ18回開催されました(注2)。それは、自炊とテントによる共同生活(チームワーク)をベースにして、フィールドワークとKJ法を活用した問題解決の実践の場でした。そもそも移動大学の開催には、1960年代後期の大学紛争、その背後にある現代文明の問題(環境公害・精神公害・組織公害)が背景としてあり、これらの問題に全人的チームワークでとりくみ、参画社会の実現をめざしていくという企画でした。
山岳エコロジースクールは、この移動大学が基礎になって企画・運営されています。それは、フィールドワークとKJ法をネパールでも活用して国際協力を実践しようというプログラムです。このスクールでは、今度は、現場は海外のネパール・ヒマラヤとなり、国際協力という行動軸が生じました。海外での実体験は、日本国内では得られることのない かけがえのない貴重な経験と喜びを参加者にもたらします。
今回のワークショップでは、ヒマラヤ保全協会の活動の中に息づく、フィールドワークとKJ法の脈々たる伝統と英知を、移動大学から山岳エコロジースクールへの大きな流れを通して解説します。
(3)参加者の声「百聞は一見にしかず」
演者は、第12回山岳エコロジースクールに参加し、ネパール西部のラムチェ村に滞在しました。この村は、現地協力団体スタッフのチトラ=プンさんの故郷でもあります。アンナプルナ山麓にひろがるのどかな農村風景のなかで村人たちと交流し、環境と暮らしにについてまなんだ2週間は、生涯わすれることのない貴重な体験になり、現地の人々との交友は今でもつづいています。
注1:『風と出会おう - ヒマラヤ山麓の村づくり -』(第4回山岳エコロジースクール記録ビデオ)企画・制作 ヒマラヤ保全協会、1996年5月。
注2:川喜田二郎著『移動大学の実験』(川喜田二郎著作集8)中央公論社、1997年2月10日。