《第29回ネパールサロン》
ヒマラヤには、地域の自然を生かした健康法が古くから伝わり、近年その効用が見直されています。今回は好評だった第1回に引き続き、ネパール現地と日本におけるヒーリング方法なども参考にしながら、自然と人間が調和していく方法や、心身の活性化などもさらに探りました。
写真家でヒマラヤ保全協会会員の近藤和衛さんが、当協会主催第3回目の写真教室をひらきました。
近藤さんは、ヒマラヤ保全協会のスタディツアーに過去2回参加され、現在は、カトマンズ北部山岳地帯に生きるタマンの人々の撮影をしておられます。今回も、現地での貴重な撮影体験を踏まえて、一般の方々に役立つテクニックや表現方法をわかりやすくご指導いただきました。
森林が伐採されたタマン人の村。森林が後退してしまったため、村人は、薪をとってくるのに4時間を要します。植林はまったくおこなわれていないので、森林は後退する一方です。(撮影:近藤和衛)
ネパール・ヒマラヤでは、伐採で森はどんどん失われています。このたび、6つの村を訪ねてみましたが、樹木の姿が見当たりませんでした。伐採された木は生活に欠かせない焚き木となり、現金収入にも繋がっています。その村々の風景や生活、子供たちの無邪気な姿、ネパールの山村に生きる村人たちの写真を教材にして、撮影テクニックの基本をまなびました。
近藤さんからのコメントです「写真教室ではお世話になりました。ネパールの過疎地で生活する村人の姿を見ていただけたことは、私も励みになります。遠くから見ていると何も見えませんが、村に入ると薪を集めるのが畑を耕すのと同じ大切な仕事であることを感じました。次は時間に余裕をもって村人と一緒に森に入ってみたいと思っています。また、会報でご報告していただけるとのこと、とても嬉しく思います」。
タマン人の娘さんたち(撮影:近藤和衛)
◆ これまでの近藤和衛さんの写真教室
> ためになる! 海外旅行写真術 ~ネパールの写真を見ながら~《第19回ネパールサロン》
> ランタンの山村、タマン族の暮らしと子供たち《第25回ネパールサロン》