《第4回 エコハイキング》
塔ノ岳

首都圏近郊にあって多くのハイカーで賑わう丹沢は、オーバーユースによる環境の悪化など、ヒマラヤとも共通する多くの問題を抱えています。この危機に丹沢を歩いて、丹沢でおこなわれている様々な取り組みやその成果を見て、ヒマラヤの今後についても考えてみました。というのがテーマでしたが、要は「みんなで楽しくハイキング」でした。

とても気持ちの良い尾根道を歩き、標高1,400mの塔ノ岳を目指しました。1日で歩けるコースを2日間かけて歩きました。登山に不慣れな方でも大丈夫でした。山小屋泊ならではの楽しみがありました。宿泊は清潔な山小屋を利用しますしたので、女性でも安心でした。日頃、会の活動になかなか参加できないという方にご参加いただきました。

【開催日】2007年9月16日(日)~17日(祝)
【集合・解散】
 ■ 集合 16日 11:00 小田急線渋沢駅北口(新宿から急行で約75分)★11:18のバスに乗りました。
 ■ 解散 17日 昼 頃 小田急線秦野駅
【行程】
 ■ 1日目 渋沢駅からバスで15分、大倉登山口へ。登山口からは、約4時間で塔ノ岳山頂です。
 ■ 2日目 塔ノ岳から約4時間、ヤビツ峠まで下ります。
      ヤビツ峠からはバスで秦野駅へ。駅で解散。
【参加費】
 実費:バス代(往:200円、復:260円)、宿泊料(6,000円/2食・寝具付き)等が必要です。
【持ち物】
 □ 飲み物(最低1.5リットル)、□ 初日の昼食 □ 行動食、□ 雨具、□タオル、□ 着替え、□ 保険証

 (スリーピングバックは山小屋に布団があるので不要です。ご自分のスリーピングバックで寝たい方はお持ちください)
◆ ちらし[PDF]はこちらlです

参加者の感想

山小屋

 先日の日曜~月曜(9/16-17)に第4回エコ・ハイキングと称して神奈川県の丹沢・塔ノ岳に総勢10名で登ってまいりました。企画してくださったのは地元に在住のヒマラヤ保全協会会員であるSさんです。感謝!
 小田急線渋沢駅からバスで大倉へ。そこから歩き始め大倉尾根を山頂までひたすらの登り。山頂山小屋に一泊しました。2日目は東の表尾根を歩いて三ノ塔を経由しヤビツ峠、蓑毛まで降りてバスに乗りました。
 登りの標高差は約1200m、日頃の運動不足のせいかなかなか手ごわいものでした。参加者の皆さんもひいふう言いながら登りつつ、一方で「このくらい歯ごたえがないと面白くないですよね」と不敵な言葉も。私は下山して二三日した今でも足の筋肉痛に悩まされております。
 今回参加した下さった皆さんは、この夏や過去にスタディ・ツアーやMES(マウンテン・エコロジー・スクール)にてネパールに行った経験のある方が多かったのですが、行ったことのない方や、普段登山をなさらない方もおりました。天気は雲は多けれど晴れていて、日差しもそれほど強くなく登山日和でした。山頂に着くと雲の中で視界はなく、ものすごい風が吹き荒れていましたが、山小屋尊仏山荘に入ると街とは隔絶した別世界という感じがしてとてもリラックスできました。最近のネパールのこと、それぞれの最近の暮らしのこと、ヒマラヤ保全協会のことなど、山小屋の談話室でゆったりと話し合いました。やっぱりお泊りはいいですね。
 Sさんは歩きがてら、登山道の丸木の階段が道の土を流さない上で大事なこと、丹沢では鹿が増え、植林は網をかぶせて鹿の食害から守りながら育てなければいけないことなどを話してくださいました。ほんの少しですが岩場などもあり、ちょっとしたスリルを味わうこともできて、実に楽しい2日間でした。
 ハイキング企画はこれからも催す予定です。エコと名がついているとはいえ、仲良く山を登ろうというかたくるしくないものですので、ネパールに行ったことのない方や普段IHCのメンバーとなかなか会う機会のない方もどうぞご参加ください。。