~国際協力の実践を通して見えること~

ヒマラヤで国際協力をおこなうためには、そのおどろくべき民族多様性と、そのためにおこっている民族問題について理解しておかなければなりません。そこで、ヒマラヤ保全協会がつづけてきた国際協力の実践を通してみえてきた、ヒマラヤの民族多様性と民族問題について概観し、それらによってひきおこされる国際協力における障害とメリットについて議論をふかめました。当日は、「ヒマラヤの民族多様性と民族問題」の一般論をくりかえすのではなく、国際協力実践の現場におけるリアルな葛藤をあきらかにしました。(写真:様々な民族があふれかえるカトマンドゥ・アサン)

【日 時】2009年12月5日(土)14:00~17:00
【会 場】ヒマラヤ保全協会事務所 > JR代々木駅徒歩10分
【プログラム】
1. 開会 <司会:佐久間雅俊>
2. 基調報告:ヒマラヤの民族多様性と民族問題 -私の出会った人々を通して-
 <田野倉達弘(IHC事務局長)>
・タカリー、バフン、チェットリ、ネワール、マガール、タマン、チベッタン、ライ、リンブー、グルン、シェルパ。
・ヒマラヤ保全協会ネパール(IHCN)の歴代スタッフの紹介。
・ヒマラヤの自然環境と民族のすみわけ(タライ、中間山地、高地、カトマンドゥ)について。
・宗教(ヒンドゥー教、仏教、土着宗教、宗教の融合)について。
・カーストについて。
・Googleアースによる概観、ヒマラヤ平面図、ヒマラヤ断面図、カリガンダキ・ルート
3. フリートーク:私の経験と民族問題 <中西実、田野倉達弘、佐久間雅俊>
4. ゲストからのコメント:チベット人から見たヒマラヤの民族問題 
 <リンジン=ギャリ=野口(チベット文化研究会)>
・チベット人のくらし。
・チベット人と日本人とのちがい、など。
5.質疑応答