サリジャ村でヒマラヤ保全協会が織物事業を始めた頃、
男性達が出稼ぎで街へ出て行ってしまい、村に取り残された女性達が子供の養育費や病人の治療代など、工面する現金を必要としている状態でした。
その状況を知ったヒマラヤ保全協会が村に原生していたヒマラヤイラクサという植物を収穫し、糸をより、織物を織って販売する収入事業を立ち上げました。

5.サリジャ村織物事業:広がる織物事業 25.サリジャ村織物事業:広がる織物事業

現在では、女性自立支援活動団体WSDOとの協力関係が構築され、織り上げた生地が素敵な商品となり販売され、女性達の収入向上の成果が出ています。

なんと現在では、周辺集落の女性達からサリジャ村の女性達に技術協力依頼があり、
女性から女性に、村から村に、技術が広まって、サリジャ村を含む8村で織物が生産されています。

8村の織地の合計は777メートルとなり、ヒマラヤ保全協会がサリジャ村の生産量のとして掲げていた年間400メートルを大幅に上回る生産量でした!!

6.サリジャ村織物事業:広がる販路 2

8村合同ミーティングでは、今後はタイミングを見計らって、村ごとに模様をわけ、村ごとに特異性を持たせるように工夫をして行く事などを話し合いました。

6.サリジャ村織物事業:広がる販路

もともと数名から始まった事業が、いまでは約440〜500名の大きな事業となり、
大小はあっても利益を受けることができるようになってきました。
そのうち何名の生き方に影響しているかはわかりませんが、確実に女性達の笑顔や自信のモトとなっていると実感しています。
(この記事は、会報93号の記事を短く編集したものです。会報は会員宛に送付されます。)