エベレスト・サミッターの
ギャルジェン=シェルパさんとともに
【日 時】2010年6月12日(土)14:00~17:00
【会 場】ヒマラヤ保全協会事務所 > JR代々木駅徒歩10分
【プログラム】
(1)会員総会議案書発送作業
(2)ヒマラヤ・スライドショー「シェルパとの出会い ーエベレスト街道入門-」
報告者:渡邊敏雄(IHC理事)& 田野倉達弘(IHC事務局長)
内容:シェルパというとポーター(荷物を運ぶ人)のネパール語だと誤解している人がいますが、本来は、ヒマラヤ高地にすむ人々の民族名です。シェルパ(族)はチベット人の分派であり、ヒマラヤをこえてチベットから移住してきた人々です。高所に適応した彼らの強靱な体力は、エベレストを中心としたヒマラヤ登山のために必要不可欠な存在となり、「シェルパ」の名を世界にとどろかせました。シェルパなくしてヒマラヤをかたることはできません。
今回のヒマラヤ・スライドショーでは、このシェルパとの出会いを通して、ヒマラヤのメイン・トレッキングルートであるエベレスト街道の概要を紹介しました。
渡邊敏雄のルートマップ
また、先日わたしたちは、エベレスト・サミッターのギャルジェン=シェルパさん(2回登頂)に出会いました。ギャルジェンさんの故郷であるカリコーラ村をめざし、エベレスト地域の環境破壊の実態についてもしらべてきました。通常のトレッキングではルクラまで飛行機でいき、そこを拠点にしてエベレストをめざしてぼっていきますが、今回は下へとくだっていきました。ルクラから上には、NGOをはじめ様々な国際援助団体が入っていますが、ルクラから下は見捨てられているとの情報を得ていたからです。
しかし実際に行ってみると、さびれているのかとおもったら そうではなく、ジリからのぼってくる欧米人トレッカーがたくさんいてロッジが多数ありました。ガイドブックを片手に一人でのぼってくる人も多く、欧米人のたくましさにおどろかされました。またそこは、ルクラから上の地域のための食料や物資の一大供給基地になっていました。ルクラから上のルートには世界中からトレッカーがあつまってくるため、上の地域は、食料や物資の一大消費地になっているためです。
さらに、ルクラではゴミ処理の現況もしらべました。
かえりの飛行機からは、エベレストを中心としたソルクーンブ、ガウリシャンカール、ランタンの山並みが、雲一つ無い晴天のもとでくっきりとうかびあがり、感動の連続となりました。
ギャルジェンさんのお母さん
ギャルジェンさんの故郷、カリコーラ
エベレスト