ネパールの食事

今回は、「マトン・タルカリ」(マトンのスパイス炒め)と「ムラコ・アツァール」(ぴり辛大根)をつくり、毎回恒例の「ネパール・ミルクティー」とともにたのしみました。ネパール特製スパイス、ネパール紅茶、ヒマラヤ岩塩の即売もしました。参加者はのべ32人と今回も盛況でした。

マトンは、新大久保で仕入れた特製肉だったため、皆さん今までに食べたことがなく好評でした。参加者同士の交流もさかんで、ボランティアでアシスタントとなりどんどんヘルプしてくださり、準備も後片付けもスムーズにはこびました。収支差額も高額になりましたので、植林プロジェクトのためにつかわせていただきます。ご協力ありがとうございました。

【日時】2009年4月12日(日)13:30~17:00
【会場】渋谷区・神宮前区民会館3F「神宮前出張所」 
   > アクセスはこちらです(JR原宿駅から徒歩8分)
【定員】20名(先着順) *要予約
【参加費】会員1,300円、非会員1,500円(ヒマラヤ植樹費になります)
【メニュー】マトン・タルカリ(マトンのスパイス炒め)、ムラコ・アツァール(ぴり辛大根)、
 マサラ・ティー(ネパール・スパイス・ミルクティー)
【講師】石崎めぐみ(ネパール料理研究家、ヒマラヤ保全協会会員)
【即売】ネパール特製スパイス、ネパール紅茶、ヒマラヤ岩塩、他

講師から一言

 料理教室講師の石崎めぐみです。いよいよ春に向かって参りましたね。皆様いかがお過ごしですか。
 今回はネパール現地ではお馴染みのマトン料理と、一風変わった大根のスパイスあえを作りたいと思います。こくと食感のあるお肉料理と、すっきりスパイシーな大根の風味をお楽しみ下さい。また、ベジタリアンの参加者がいらっしゃいましたら、当日券は代替料理もご提示致しますので大丈夫です。
 皆様、ふるってご参加下さいませ!。美味しい思いを共有して、いい春のスタートとしたいですね。何卒宜しくお願いいたします。(2009.3.20)

ネパール家庭料理教室《オリジナル・レシピ》

【材料】マトンタルカリ(6~7人分)

  • マトン肉:1~2kg
  • カットトマト:二分の一缶
  • タマネギ:2個(スライスしておく)
  • おろしにんにく:大さじ4杯
  • 塩:大さじ一杯
  • 油:大さじ7杯くらい
  • クミンパウダー:大さじ一杯
  • ターメリック:大さじ2杯
  • チリパウダー:少々
  • ガラムマサラ: 少々

【つくり方】(火力は基本的にやや強火から中火)

  1. 油を大きめのフライパンで熱し、にんにくとたまねぎを炒めていきます。
  2. 1にターメリックを入れ、軽く熱します。
  3. 2にマトン肉を入れ、10分程炒めていきます。
  4. 3に塩、クミンパウダーを入れ、まぜあわせます。
  5. カットトマトを入れ、肉がかぶるくらいの水を入れ、20分くらい煮込みます。
  6. チリパウダー、塩、ガラムマサラなどを入れ、味を調えます。
  7. *時間をおけば、肉に味がしみこんで、さらに美味しくなります。

ムラコアツァール(ピリ辛大根)

【材料】ムラコアツァール(6~7人分)

  • 大根 :三分の一本(大きさにもよる)
  • カットトマト: 三分の一缶
  • 塩: 大さじ一杯弱
  • メティの粒:小さじ一杯
  • 油: 大さじ
  • ターメリック:小さじ一杯
  • チリパウダー: 少々

【つくり方】

  1. 大根を専用のおろし金でスライスし、軽く水を切りボウルに入れます。
  2. 1にカットトマトを入れ、混ぜ合わせます。
  3. 2に塩を入れよく混ぜます。
  4. フライパンに油をひき熱し、メティをやや黒くなるまでさっと炒めます。
  5. 4にターメリックを入れ、火を消します。
  6. ボウルに5を入れ混ぜ合わせます。
  7. 最後にチリパウダーを入れ、味を調えます。
  8. *大根は、せん切りでもかまいません。とにかく、薄くスライスして下さい。

参加者の感想

ネパールやネパール料理のイメージはどんな感じをお持ちですか?

ネパール料理
  • 山、ヒマラヤ(ネパールのイメージ)。
  • 山国、混合民族、王室、マオイスト、スパイシー。
  • カレー。
  • カリー色々 (ネパール料理のイメージ)。
  • カレーやスパイスを使った料理が多い。
  • からい。インド料理みたい。。
  • 辛いというイメージ、カレーのイメージ。
  • 辛い。油っぽい。
  • スパイスを使ったインド料理に近いイメージがありました。
  • クミンをたくさん使いスパイシーだけどもあまり辛くはない。
  • インド料理の辛くないバージョン。
  • インドよりマイルドな料理。
  • インドカレーよりも日本に合っててやさしい味。
  • 人々がおだやかで、料理もマイルドで美味しい。
  • 日本人の口に合うイメージ。
  • 日本食に近い。
  • とても温かい感じがする。
  • ヘルシー、マイルド。
  • 意外に野菜が多い。
  • おいしい、野菜たっぷり。
  • 料理:中印混合食文化。

今回のお料理でどういう点がよかったでしょうか?

ネパール料理
  • マトンは味が濃くておいしい!
  • 味が濃いルーがおいしかったです。
  • スパイスの調整で色々な味を出せるのがとてもすばらしいと思います。
  • スパイスを使いながらマイルドな味に仕上がる点。
  • 味付けがややマイルド。
  • 辛さがマイルド。
  • 塩味が強かった時、先生がにんにくを入れるといいというアドバイスをしてくれて、入れたら本当にマイルドになっておどろいた。
  • あまり見たことのない食材を扱ったのはよかった。
  • 普段あまり口にすることがないマトンを食べることができた。
  • マトンがこういう料理になるということがわかって、また作ってみようと思います。骨付き肉なのにリーズナブルで、ごちそう感があるし、味もたいへん良かった。
  • 新しいレシピが学べてよかった。
  • 今日はこがしメティ、ターメリックのインド料理とは違う点を知ることができました。
  • HEMP OILを入れるところ。
  • 先に手順が分かって良かった。
  • スパイスの量が分かり易かった。
  • ムラコアチャールは油を使っていたのに、マトンタルカリと食べるとさっぱりしていておいしかったです。ごはんがすすみました。
  • 大根の料理が日本の味覚とちがい、新鮮だった。
  • 大根の料理は初めての味と香りで勉強になりました。おいしかったです。
  • アチャールが新鮮な味で特によかったです。
  • カレーの他にもつけもの料理がうまかった。
  • ムラコアチャールは簡単ですぐに作れそうだったので、家でも作ってみたいです。
  • さしみのツマを有効活用できそう。
  • 健康にも良い料理であるという点がよかったです。

全体をふりかえって

1. イベントを知ったきっかけは

ネパール料理

ヒマラヤ保全協会のホームページや会報・チラシを見てという人が約10人、スタッフや講師の知り合い・知人、友人とながりという人が約10人と多かったです。会としての広報のほかにも、人的つながりが大きいことが伺えます。

2. ネパールに行ったことは

ある:6名。ない:10名。行きたいあるいは行く予定がある:その他の数人。

3. ネパールやネパール料理のイメージは

マイルド、日本に近い、日本に合うといったものが11名。次にヘルシー、野菜が多い、おだやかといったものが5名。そのた山国、中印混合文化、油っぽいといったイメージが少数でした。

4. 今回どのような点がよかったか

教え方がわかりやすい、レシピがよい、スパイスづかいがよかったといったものが7名で一番多かったです。次に、マトンがこくがあって美味しい、大根アツァールが今まで食べたことがなく美味しいといったコメントがそれぞれ同数で6名づつ。あとは珍しい食材やオイルを使った点が評価されていました。

5. 食関連のキーワードで特に大事なもの・・・多い順(複数回答可)

美味しさ:20、スパイス:8、薬効・雰囲気が同数:6、調味料:5、手軽さ:5、旬・デトックス(体内に溜まった毒素を排出させる健康法)・味付け・価格が同数:4、暖かさ・色合い・伝統・心身向上・食材・衛生面:3

6. 今後の要望

次回も楽しみ、先生の話が楽しい、わかりやすいが10名で一番多かったです。要望では、野菜料理、ダルバート、モモ、料理教室の回数を増やして欲しい、魚料理もやって欲しい、甘いものやおつまみもいい、スパイスについて覚えたい、よりヘルシーに、などといったものが1~2名づつでした。

7. 全体を通して

全般を通して、非常に流れもスムーズで参加者の皆様の満足度も高かったです。参加者の7割はリピーターで占められており、ヒマラヤ保全協会や料理講師などに対する信頼感や関心も持って頂いていることが伺えます。またネパールにおける先駆団体として、日本のネパール料理レストランにない味・食材、スタッフや講師のトークにも毎回期待を寄せられていることもわかりました。次回も期待されているので、人的ネットワークもさらに強化して、他では味わえない料理教室を提供していきたいと思います。

ネパール家庭料理教室の参加費は、ネパール・ヒマラヤの植樹費としてつかわれます。ご協力ありがとうございました。